共同代表の下平が執筆した『協働するメンタルヘルス』が発刊されました

4月3日、共同代表である下平が執筆した本『協働するメンタルヘルス』(金剛出版)が発刊されました。

協働するメンタルヘルス – 株式会社金剛出版 (kongoshuppan.co.jp)

表紙裏に書かれているのは

『メンタルヘルス(精神保健医療)のフィールドで、援助者は何を見て、どう動くのか―
オープンダイアローグからACT、行政型アウトリーチ支援事業と躍動し、その先にある光景を目に焼きつけた著者の多職種連携/チーム支援フィールドノート。
多彩な登場人物が織り成す「対話」と「協働」のリアルを伝えるケース記録から”地域生活中心”の精神保健を一望する。』

この言葉通り、オープンダイアローグ、国内外の他職種連携、アウトリーチの試みに広く触れ、中盤では筆者自身の体験を元に、どのようなことがアウトリーチの現場で起こっているのか、架空の事例を用いて書かれています。また、後半では、経験専門家や様々な職種の方が混じり合いながら、豊かな対話が行われている様子もご覧いただけます。

優しい語り口で、とてもわかりやすく、まるで物語を読んでいるかのように読み進めることができます。
実際に架空の事例を用いた章では、様々な人物が登場する物語として紹介されており、事例をありありと感じていただけたり、「この事例のように、日本のどこでても、メンタルヘルスを取り巻く状況の中に対話と協働があってほしい」と思っていただけるのではないかと思います。

今世界や日本の精神保健に何が起きているのかを知るきっかけにも、志を持ち、地域の中で活動している支援者、経験専門家に触れるきっかけにもなる本かと思います。

専門職の方、メンタルヘルスの困難をお持ちの方、ご家族、行政の方、メンタルヘルスに関心をお持ちの方、全ての方に読んでいただけたらと思います。

ご興味のある方は手にとってぜひご覧いただければと思います。

【目次】
まえがき

第1章 地域精神保健と多職種連携
第2章 事例に学ぶ多職種連携①――病棟から地域へ
第3章 事例に学ぶ多職種連携②――地域から始まる協働的なチーム支援
第4章 人々の声を聴く――経験専門家から多職種専門家へ
[補遺]リフレクション――時間をかけること、それが最短で最良の道かもしれない

コラム1|ニード/ニーズ(need/needs)
コラム2|経験専門家
コラム3|トラウマとPTSD
コラム4|家族支援
コラム5|住居支援
コラム6|ピアサポートとピアスタッフ

用語解説
あとがき

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