COMHCa 対人援助職者のための「語り聴く対話の場づくり」ワークショップ 報告
COMHCa 対人援助職者のための「語り聴く対話の場づくり」ワークショップ 報告
下平美智代,真嶋信二,松本衣美
3月3日(日)10時から16時まで、自由学園しののめ茶寮にて、ファシリテーター含め12名と少人数でのワークショップを開催しました。
午前中は、Anderson, Goolishian, Seikkulaなど家族療法家が心理療法的な会話のなかで大切にしてきた、「開いていく対話」の意味での「オープンダイアローグ」の演習として、「話す(語る)」「聴く」を分ける/理解を深めるための質問(対話的質問)/リフレクティングを、3人1組のグループワークで行いました。グループ内では、ローテーションで役割を交代しながら、それぞれがご自身の趣味や最近はまっていることなどを語り、他の人に聴いてもらう体験、そしてリフレクティングをしてもらう体験をされ、他方、ファシリテーターとなり、理解を深めるための質問をする体験、リフレクティングをする体験もされました。
昼休憩をはさみ、午後は、ワーク「自分にとっての心地よい人間関係・避けたい人間関係」を行いました。「心地よい人間関係」のイメージについて絵(図)を描き、6人グループの中でプレゼンし、グループメンバーから理解を深めるための質問をしてもらい、質問が出尽くしたら、リフレクティングをしてもらう、というワークを行いました(全員がプレゼンし、全員が質問する、リフレクティングをする側も経験しました)。
自分自身の思い、考え、感じていることを、まずは自分自身との対話で問い、非言語的に表現し、それを、言語を使って説明し、対話的な質問を投げかけてくれる他者の存在があることで、また深く自己を見つめるようなワークとなりました。
そして、お互いに語り合うこと、聴き合うことで、あたたかな相互サポートの場となりました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!