2月18日「オープンダイアローグに学ぶ”会う・聴く・共に動く“チーム支援」講演会に登壇しました

こんにちは。松本です。

2月18日日曜日、池袋のIKE・Bizで一般社団法人OSDよりそいネットワーク様主催の講演会に登壇しました。登壇者はCOMHCa理事の4人に加え、経験専門家の本橋直人さん、柳啓弥さんでした。

一般社団法人OSDよりそいネットワーク様は、「ひきこもり」の状態にある方やそのご家族のライフプランニングをサポートされており、様々な専門家の方とともに、ライフプランの作成、カウンセリング、親亡きあとの相談に乗られるなど、多岐に活動されています。

今回は、OSDの会員の皆様と、このテーマにご興味を持ってくださった方が来てくださいました。

第一部では、下平さんが「オープンダイアローグに学ぶ”会う・聴く・共に動く“チーム支援」をテーマに、オープンダイアローグ発祥の地であるフィンランドのケロプダス病院の実践、事例、続いて日本のアウトリーチの実践について話しました。
オープンダイアローグでは、メンタルヘルスの危機について、地域でSOSが出た場合、病院のスタッフが24時間以内に本人やご家族、関係者とミーティングを持ちます。そのミーティングでは、すぐに結論を出さず、対話を続けること、お互いの話に耳を傾け、自分の感じたことを話すこと、自分たちの言葉を、他のメンバーがどのように感じたかを語ること(リフレクション)が大切とされています。話を聞きながら、この経過を丁寧に繰り返すことで、物事を多面的な方向で見ることができるようになり、ご本人も、ご家族も、支援者も、新たな発見をすることができるようになるのでは、と思いました。

第一部後半では、岩谷さん、真嶋さん、松本も入り、それぞれのアウトリーチの体験、チーム支援の体験について語りました。ご本人もご家族も、お互いを思いながらも悩み苦しむ状況に陥ってしまうことがあること、チーム支援はご本人やご家族のみならず、支援者にとっても力強い存在であること、ご自宅に訪問するとき、私たちは「お邪魔する」立場であり、ゆっくりとご本人やご家族と話すことで、医療機関で出会うときとは異なる関係性がうまれることなど、それぞれの経験が語られました。

第二部では、経験専門家のお二人がご自身の体験を語りました。
今回のテーマに合わせて、ご自身が「ひきこもり」の状態であった時のことを語ってくださいました。お二人がどれだけ葛藤を抱えながらその時間を過ごしていたか、まざまざと感じられ、胸を揺さぶられるような体験でした。その経験の中で、人の善意を感じるようになったこと、人とのつながりが助けになったことなどが語られ、支援者という立場の私達にも、会場に来た皆様にとってもエールを送って下さっているように感じました。会場に来た方に少しでも何かを持ち帰ってほしい、という熱意があふれた圧倒的な語りは、聞いてくださっている皆様にもとても響いたのではないかと思います。

最後、壇上に6人で並び、会の感想を伝えました。医療と福祉の専門家、経験専門家がこうして一緒に並び、対話する場を持つことができたこの機会は、本当に貴重なものと感じました。これからもこのような活動を続けていきたいと思いました。

最後になりましたが、このような機会を作って下さったOSDよりそいネットワーク様、お忙しい中御来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

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