#1 自己紹介とタイトル「ON WEAVING」について
【音声版はこちらをクリック⇒https://youtu.be/KNUMBvctvYw】
はじめまして。COMHCaの真嶋です。
今回は初めての投稿なので、簡単に自己紹介と、投稿タイトルの「ON WEAVING -織る時間-」について書かせていただきます。
僕は作業療法士として、医療や福祉分野、なかでもメンタルヘルス領域の病院や地域サービス機関で働いてきました。
ホームページの自己紹介にも書きましたが、この仕事を通じて沢山の方々との出会いがありました。
そして色々な方と話しをして、一緒に何かをする中で、自分自身も変わっていきました。
時には自分自身がメンタルヘルスの困難といえる状況にも幾度か出会いました。
「なんで僕や周りの大切な人にこんなに辛い事が起きるんだろうか」と、その場から一歩も歩けなくなってしまう時もありました。
悲しみや辛さに立ちすくむ中で、メンタルヘルスの世界で沢山の人から教えてもらってきたことは、本当にほんとうに僕や僕の周りの大切な人達の助けになりました。
今は、沢山の大切な人たちのつながりの中で、自分が自分らしくいられていることがとてもありがたい事だと感じています。
COMHCaの仲間と出会い語りあい一緒に何かをつくっていく中で、これまでのこうした色々な出来事は、対話と協働を目指していたんだなぁと思うようになりました。
そして、これからも沢山の方と出会い、語らい、つながりあいながら、一緒により自分らしい変化を重ねていけたらいいなと思っています。
…
さて、この場のタイトル「ON WEAVING -織る時間-」ですが、僕にとってこの言葉は対話や協働という言葉と同じような意味をもっています。
はじめてこうしたことを意識したのは、ある対話の場に参加した時のことです。
その場は、参加者の生身の心と心が触れ合い、色々な心の声が湧き上がる素晴らしい時間でした。
二日ほどつづけた対話の時間も終わりに近づいた頃。
軽い疲労感と、心を通わせ合った充実感に満たされながら、参加者全員で机を囲んでいました。
心地よい沈黙と、少しの言葉。
その場にいる自分自身や周りの人々の存在をただ感じているうちに、ふと不思議な感覚が湧いてきました。
言葉にすると“人は織物の編み目のようなものなのかもしれない”、そんな感覚です。
自分の目の前の人と人との間 過去その時々の自分 沢山の人と過ごしてきたこと そんな人と人とが織りなしている途方もないもの 時間も空間も超えて どこまでも広がる織り物のなか 糸同士が織り重なる点と点をただ 僕は僕だと捉えているのかもしれない
…僕は特別目に見えないものを感じる方でもないですし、なんでそんな不思議なことを思ったのか分かりません。
でも何年も前のことですが、その感覚はいまだにその場のイメージとともに残っています。
その後、周りの人や自分自身との対話を意識するようになるにつれて、この織り物のような感覚をより強く意識するようになりました。
そんな体験から、この場を「ON WEAVING -織る時間-」とおいて、自分の考えたり感じたりしていることを表現していこうと思いました。
今後ともよろしくお願いします。